靖国:小沢民主党代表「戦争責任者の分祀を」(朝鮮日報・080221)

韓国の朝鮮日報で小沢民主党代表の「戦争責任者の分祀を」報道した。記事参照。

靖国:小沢民主党代表「戦争責任者の分祀を」(朝鮮日報)080221

 昨年7月の参院選で圧勝、政権奪取の可能性が高まっているといわれる民主党の小沢一郎代表(写真)は20日午後、ソウル金浦空港の入国ゲートで「(韓国の)新政権発足目前という重要な時期に“変化とリーダーシップ”というテーマでシンポジウムが開催される。楽しむつもりで討論に臨む」と語った。27歳で国会議員に初当選後、13選を誇る小沢代表は、金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相とは囲碁仲間として知られるほど韓国に知人が多い。小沢代表は21日、李明博(イ・ミョンバク)次期大統領とも会談する。

 小沢代表は来韓に先立ち、電子メールによるインタビューに応じた。小沢代表は「日韓関係を真の信頼に基づく友好関係にするには、まず日本人が率先し、各問題で信頼と友好の証拠を挙げ、韓国国民の理解と信頼を得ることが重要」とし、在日韓国人の地方参政権を推進することを明らかにした。

 日本の首相や閣僚たちによる靖国神社参拝問題について、小沢代表は「日本側が大きな間違いをしている」と述べた。小沢代表は「国のために命をなげうった人々を祭る場所を参拝するのはどの国でも当然のことだが、靖国神社には戦争を主導し多くの国民を死に至らしめた責任のある人々(A級戦犯)が一緒に祭られている。民主党が政権を取ったら、戦争責任者を靖国神社から分祀(ぶんし)し、韓国・日本・中国に強力な信頼関係を築く」と述べた。

 民主党が参院選で圧勝したことについては「小泉内閣以降、自民党は社会のセーフティーネット(経済的危機に陥っても最低限の安全を保障される社会的制度)を整備できないまま、過度に競争を強調したため、一部の富裕層とそうでない大多数の一般国民との間に回復不可能なほどの大きな格差が生じ、国民が自民党からそっぽを向いたのが勝因だ。民主党は自由競争を前提に、年金・医療といった社会のセーフティーネット整備を推進する」と答えている。

 「日本はアジアで政治的なリーダーシップを発揮できていない」という批判に対しては「政治的リーダーシップは自ら得ようとしても得られるものではない。日本が普通の国として、そして日本人が普通の国民として、あらゆる分野で誠意を示し、活動していけば自然と得られるだろう」という見方を示した。そして「韓日FTA(自由貿易協定)は必ず成立させるべき」と強調、「東アジアの国々が欧州連合(EU)のように発展するには、まず韓日両国が協力し、ひいては中国も入れ3カ国が強力な信頼関係を築かなければならない」と強調した。