半島浪人レポ:靖国反対行動inアメリカ2日目
半島浪人レポ
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靖国反対共同行動の2日目は、在ロサンゼルス日本総領事館前での記者会見と領事への申し入れ、コリアタウンにある公共施設「韓米教育院」での靖国風刺漫画展の開始などの行動があった。総領事館前では日本総領事館から連絡を受けた米国国務省が建物敷地内での会見を禁止し、領事に書簡を手渡す場面の取材も制限された。また会見に出席したメディアは韓国系のメディアが7、8社と、在LA日系人社会の地域紙が1社だった。米国で靖国問題を訴えることの難しさを感じた日でもあった。
午前11時前、LA中心部の日本総領事館が入る高層ビルの下にLA韓人10人以上と靖国反対共同行動韓国委メンバーが集まった。下から見てどこが領事館なのかも分からない高いビルだ。米国国務省の役人たちがやってきて、敷地内での記者会見や示威行動を禁ずると言った。日本総領事館から連絡を受けたらしい。
一行はビルの敷地から出て道端で横断幕を広げ、記者会見を始めた。集まったメディアは韓国系メディア7、8社と在LA日系人社会の羅府新報だけで、日本の大手メディアと米国のメディアは取材に訪れなかった。
現地の市民団体Historical Justice Nowの鄭妍珍代表が司会し、太平洋戦争被害者補償推進協議会の李煕子共同代表が「遺族に無断で父親を合祀したことは許せない。靖国神社はなぜ合祀を取り下げないのか。日本政府は靖国を侵略神社だとはっきり認めるべきだ」と話した。靖国反対共同行動韓国委の李海学共同代表があいさつした後、LAでの共同主催者であるクリスチャンヘラルドの金明均会長が、領事に提出する文書を朗読した。
文書は「靖国神社はアジアに対する侵略戦争を聖戦と主張し戦死者を戦争の英雄と称えている。その神社に日本政府首相は参拝を強行し隣国に刺激を与えた。また、戦争を放棄し軍隊を持たないという国際社会との約束を廃棄しようとしている」などとし、日本の右傾化に憂慮する世界の良心的勢力に連帯を呼びかけている。
記者会見後、ビルの敷地内で領事に文書を手渡したが、この場面は敷地内のため撮影が禁止された。
午後から、コリアタウン内にある韓米教育院の1階ロビーで、祥明大学漫画・アニメーション学部のコ・ギョンイル教授と学生らが描いた48点の靖国風刺漫画の展示会が始まった。漫画はそれぞれ、朝鮮半島出身者と台湾出身者が合祀されていること、戦死者の宗教に関係なくすべて神道式に合祀されていること、小泉首相が参拝を続けたこと、侵略戦争を美化していることなどを分かりやすく表現している。会場を訪れる多くのLA韓人たちは興味深そうに漫画に見入っていたが、「靖国って何?」「施設の名前だと思う」など、靖国神社についてはあまり知識がない様子だった。
約80万人の韓国人が住むというLAでの行動はそれなりの規模で始まった。韓国人コミュニティの少ないニューヨークでの行動がどうなるのか、一行にとって不安も感じた一日だった。
この記事は「半島浪人レポ」の許可を得て乗せております。
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