半島浪人レポ:靖国反対行動inアメリカ7日目

半島浪人レポ
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 アメリカでの靖国反対共同行動は、ロサンゼルス(LA)からニューヨークへ移動した。LAで行動した李煕子・靖国訴訟原告団長や李海学(イ・ヘハク)靖国反対共同行動韓国委員会常任代表ら6人は5日、飛行機で6時間かけてニューヨークへ移動。また韓国と日本から日本委員会共同代表の徐勝(ソ・スン)立命館大学教授や浅野健一・同志社大教授など8人が新たにニューヨークへ到着し、現地コリアン市民団体と現地華僑団体、現地日本人らの協力を受けて6日、ニューヨーク・マンハッタンで日本大使館前でのデモ、国連本部までのデモ行進、国連本部前での集会などを行い、ニューヨーカーに靖国問題を訴えた。


 6日、雨上がりのニューヨークは冷たいビル風が吹きすさび冷え込んだ。日本大使館が入るビルは摩天楼が並ぶマンハッタンの中心部にある。ビル前で靖国反対の横断幕を掲げ、約15人がデモを行った。華僑の代表は「東条英機らA級戦犯を祀る靖国神社に日本の首相や閣僚が参拝することは、ドイツ大統領がヒトラーやナチを賞賛することと同じだ。靖国にいるのは英雄ではなく戦争犯罪人だ」と訴えた。李海学代表は「我々は日本が嫌いなのではなく反日運動をしているのでもない。日本との友好的な未来のために、日本の軍国主義や右傾化の流れを食い止めるために運動している。日本の軍国主義化や右傾化は靖国神社に最もよく現れている。日本の危険な流れを止めるために世界の良心的勢力と連帯し靖国に反対したい」と運動の理由を説明した。
 日本領事館のスタッフが何人か遠くからデモを見守っていたが、インタビューには答えなかった。
 
 この後一行はマンハッタンを国連本部ビルまでデモ行進した。「NO YASUKUNI SHRINE WORSHIP」などの横断幕を掲げ、「Peace to Asia! Stop imperial of Japan!」などとシュプレヒコールしながら練り歩いた。靖国問題を説明したパンフレットを欲しがるニューヨーカーも多く、注目を集めていた。
 国連本部前の広場でもう一度デモ集会を開き、ニューヨークに住む日本人数人も参加して、参加者は韓国人、在米コリアン、在米華僑、在米日本人、日本人、在日コリアンと多様な構成の国際デモとなった。

 集会の後、李海学代表ら2人が代表して国連本部内にある国連人権委員会に書状を提出する約束になっており、国連本部へ向かったが、入口で国連警備員とニューヨーク市警に制止された。近くでデモを行ったため危険視されビル内に入ることを禁止されたようだ。30分以上押し問答し、結局入ることを許されたが、ロビーで警察官たちが取り囲む中で、人権委員会の何の予備知識もない若い職員に公式的な問題申請をすることはできず、書類提出は取りやめた。靖国問題が米国で始まったばかりであることもあり、この問題に対する世界の理解はまだほとんどない。冷たいビル風が吹く中を一行はコリアタウンまで帰った。

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