台湾・新たな“白色テロル”が始まろうとしている!!

12月24日、台湾立法委の選挙運動の真っ只中、最高検察局特偵組(特捜部)と宜蘭地検署は高金素梅さんの国会事務所と服務処の二カ所を収賄容疑で捜索。

報道によると、原住民族の高率な失業問題を解決するために、河川保全の監視員に原住民族を任命するよう求めた高金素梅たちの行為が「公務員の肩書きを利用した収賄にあたる」という、まったく不可解な「罪状」を基にしたものである。言うまでもなく、これは明らかに「収賄捜索」を名目にした政治弾圧である。

当局は「捜索」を名目にして、部落の原住民たちに圧力を加えはじめている。これまで高金さんの活動を苦々しく思っていた民進党政権による政治弾圧がどこまで拡大するのか、今のところは不明であるが、現地の情勢は相当緊迫しているようである。単に選挙妨害という次元に止まらず、民進党執政の危機を切り抜けようとした一大政治弾圧に発展する可能性も否定できない。

前回の総統選の危機にあたって「陳水扁への“銃撃事件”」で切り抜けた政治手法を見るとき、その危険性は充分にあり得るだろう(この選挙期間中の「収賄摘発」は陳水扁総統が直々に命じたものである)。

高金素梅さんはさっそく会見を開き、「収賄容疑」を否定すると同時に、この悪質な政治弾圧に対し強烈な抗議を行った。