高金素梅たちに対する弾圧を許さないという国際的世論を巻き起こしましょう(071230)

12月24日、台湾立法委の選挙運動の真っ只中(*投票日1月12日)、最高検察局特偵組(特捜部)と宜蘭地検署は高金素梅(チワスアリ)さんの国会事務所と服務処の二カ所を「賄選(*選挙票を金で買う)容疑」を名目に強制捜索に入りました。

報道によると、原住民族の高率な失業問題を解決するために、河川保全の監視員に原住民族を任命するよう求めた高金素梅たちの行為が「公務員の肩書きを利用した賄選にあたる」という、まったく不可解な“罪状”を基にしたものです。

これまで長年にわたる差別政策の下で、劣悪な生活環境を強いられた原住民族の生活改善に、原住民族選出立法委員として全力を注ぐのは極めて正当かつ当然の活動といえます。おまけにこの件が起こったのは、今年の七月のことです。なぜ今の時期を待って大々的な捜索が行われたののでしょうか?!さすがに、台湾新聞各紙もこの強引かつ意図的な「捜索」には一斉に疑問の声を上げています。

言うまでもなく、これは明らかに高金素梅(チワスアリ)たち、及びその活動の破壊を目論む勢力による、「賄選捜索」を名目にした政治弾圧です。さらに当局は「捜索」「事情聴取」を名目にして、各地で高金素梅支援者の原住民たちに対し圧力を加えはじめています。

高金素梅(チワスアリ)たちの活動は、原住民族の生活改善に止まらず、「伝統領域」の回復、自治の確立、さらには民族意識の復権にまで及んでいます。「還我祖霊」運動は正にそれを象徴すものであり、日本やアメリカなどで熾烈に闘われた「反靖国闘争」はその一環でした。

こうした原住民族の覚醒と運動の高まり、そして原住民族はもとより、既に社会の底辺民衆からも絶大な支持と支援を得て、今回の選挙においても高位当選を確実視されている高金素梅(チワスアリ)たちは、親日・買弁政権=陳水扁・民進党にとって、政権を維持する上で憎悪と恐怖の対象に他なりません。

今回の選挙や次に来る総統選挙において劣勢が伝えられる陳水扁・民進党は、一度手にした政権(利権)をそう易々とは手放さないでしょう。前回の総統選において、当選が危ぶまれていた陳水扁(民進党)が不可解な“銃撃事件”によって危機を切り抜けた手法や、今回の選挙に併せた「台湾名義の国連加盟」策動など、海峡両岸、台湾内部の「対立」と「憎悪」を意図的に煽り立てる陳水扁・民進党政権のなりふり構わぬファッショ的政治手法を見るとき、今後、より強権的手段を用いる可能性も十分に予想されます。これは単に選挙妨害という次元に止まらず、民進党政権にとって“政治危機”を切り抜ける為の一大政治弾圧に発展する可能性も否定できません(*因みに、この選挙期間中の「収賄・賄選一斉摘発」は陳水扁総統が直々に指示したものです)。

現地の情勢は相当緊迫しているようです。当局はあらゆる手を弄し、高金素梅(チワスアリ)たちの活動を封じようと躍起になっています(*既に2名の幹部が逮捕されたという未確認情報も伝わっています)。それに対し、高金素梅(チワスアリ)本人をはじめ主要な幹部たちはすでに山中の部落に身を隠しながら、ゲリラ的な選挙活動を続けています。

肩を並べ「靖国」で共に闘った、最も信頼できる台湾の友人たちに対する弾圧に抗議の声を上げましょう!!
先ずは日本から声を上げ、高金素梅(チワスアリ)たちに対する弾圧を許さないという国際的世論を巻き起こしましょう!!

                    「台湾原住民族と共に闘う会」2007年12月30日